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Tran Quang Vinh君の博士論文最終審査が開催されました

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 7月23日13時より、MINET所属の博士課程3年、Tran Quang Vinh君の博士論文最終審査が開催されました。審査は、学内審査委員4名のほか学外からも1名の審査委員をお迎えし、公聴会形式で行われました。

 博士論文のタイトルは「Energy Efficient Adaptive Routing Protocol for Wireless Sensor Networks」(無線センサネットワークにおける電力効率形適応ルーティングプロトコル)。Vinh君が3年間にわたって行ってきた研究成果をまとめたもので、センサデバイスの省電力化によりネットワークの寿命を延伸するための技術研究の成果が発表されました。博士論文は、(1)イベントクラスタ技術とマルチホップ技術を利用するルーティングプロトコル、(2)センサが自律的にセンシング領域を算出し、冗長センサを休止するセンシング領域最適化プログラム、(3)二つの技術を組み合わせた総合的ルーティングプロトコルから構成されています。これらの各研究は、電子情報通信学会やIEEE、Elsevierなどの著名学会の論文誌や国際会議で採択されるなど、世界的に評価を受けています。

 審査では、45分間のプレゼンテーションの後、50分の質疑応答が行われました。3年間の集大成ということもあり、ほぼすべての質問に対して的確な説明がなされました。審査委員による審議の結果、全員一致で合格と判定されました。

 これにより、2009年9月の学位取得がほぼ確実となりました。10月からはポスドク研究員として本学で働く予定となっています。将来は、ベトナムに帰国して教授職につきたいとのこと。今後いっそうの教育研究実績を上げることを期待しています。

 

 

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