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4年生の坂田君とアスミザさんがQoSワークショップでポスター発表を行いました!

 学部4年の坂田優一郎君とノルアスミザさんが、2009年11月20日に情報通信研究機構(小金井市)で開催された電子情報通信学会QoSワークショップで研究発表を行いました。

 二人の研究は、ともに「ユーザ体感品質(QoE:Quality of Experience)」に関連したものです。ユーザ体感品質とは、通信の品質をユーザがどのように体験し感じるかを表す指標で、通信品質を表す新しい尺度として注目されています。

 坂田君の発表タイトルは、「異なるタイムプレッシャ下でのユーザ体感品質の分析」。インターネットを利用するときに感じる品質は、そのユーザの利用環境に依存します。例えば、急いでいるときにはわずかな遅延もイライラの元となりますが、リラックスしているときには許容できたりといった具合です。そこで、ユーザに時間的なプレッシャをかけてインターネットを利用してもらうという状況を作り出し、そのときに感じる通信品質がどのように変化するかを調査しました。

 アスミザさんの発表タイトルは、「ネットワーク環境を考慮した映像配信遅延に対するQoE分析」です。いつも使っているインターネットの環境が違えば、同じ遅延であっても感じ方が変わるはず。例えば、光ファイバのように広帯域な環境に慣れているユーザはわずかな遅延にもイライラしますが、ADSLのように遅い接続のユーザにとってはいつもと変わらないかも知れません.そこで、アスミザさんの故郷であるマレーシアと日本のネットワーク環境の違いを利用して、QoEの変化を測定しました。

 QoSワークショップでのポスター発表は、「Work in Progress(進行中)」での発表であり、まだ最終的な結論までは至っていません。これまでに得られた途中経過を発表し、それに対するコメントを頂くことで、今後の研究の方針を定めることができる大変有意義な機会です。総合研究もあと1ヶ月、頂いたコメントをもとに今後の研究に励みましょう!

 

 

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