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堀江君、山本君が電子情報通信学会NS研究会で研究発表を行いました.

 修士課程1年の堀江勇悟君と早稲田大学大学院博士課程1年の山本嶺君が、2009年12月10日〜11日に****(*1)で開催された電子情報通信学会ネットワークシステム(NS)研究会で研究発表を行いました。

 堀江君の発表タイトルは、「Bluetoothにおけるマルチホップストリーミング配信方式の実装と性能評価」。本発表は2009年5月に発表した内容を更に進展させたものですが、前回の発表に対して新規性と今後の発展性が認められ、NS研究会より「奨励講演」の指定を頂きました。携帯電話や携帯型音楽プレーヤーの普及により、Bluetoothを利用した音声無線伝送が普及を始めていますが、これらのBluetooth機器の伝送距離は数メートルと短く、ヘッドセット以外への応用が困難です。本研究では、中継器を用いて、音飛びを抑えたスムーズな音声通信を実現しました。Bluetoothの音声通信規格であるAVDTPを改良してマルチホップに成功した例はほかになく、非常に画期的な技術であるといえます。
 会場では、実際に開発したソフトウェアを利用して音声配信のデモを実施。きれいなサウンドに参加者からも好評頂きました。

 一方、山本君の発表タイトルは、「RTT駆動形ウィンドウ制御の特性分析」。修士課程在学中から行っている「アドホックネットワークに適したトランスポートプロトコル」に関する継続研究です。インターネットでは「TCP」と呼ばれる伝送プロトコルが使われていますが、実はTCPには複数の種類が存在しているのをご存知ですか? TCPの種類によって、通信制御の方法が異なるため、異なる種類のTCPが混在すると公平な動作ができなくなることが知られています。本発表では、山本君が開発しているアドホックネットワーク向けTCPが、他のTCPと同時に利用された場合に公平に動作するかどうかを調査し、具体的なパラメータの設定方法を明らかにしました。

 2人の今後の更なる活躍に期待ですね!!


(*1) 情報実験Iでこのサイトを訪れた皆さん、あと一息ですよ♪

 

 

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