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小室雄太郎君が、電子情報通信学会 コミュニケーションクオリティ研究会にて研究発表を行いました

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 2019年8月27日〜28日に函館アリーナで開催された電子情報通信学会コミュニケーションクオリティ(CQ)研究会において、当研究室修士1年の小室雄太郎君が研究発表を行いました。

 小室君の発表タイトルは「教室環境における2つの基準点を用いた端末協調形位置推定手法」。衛星からの電波を受信して位置を特定するGPSは、受信デバイスの低価格化とともにさまざまなデバイスに搭載されるようになり、ユーザは簡単に自分の居場所を特定できるようになりました。しかし、GPSが有効なのは屋外のみ。屋内ではGPSの電波が届かず、位置特定は困難です。このような屋内環境では無線電波を用いて測量する手法が提案されていますが、通常は基準となるポイントを3個置くのが一般的です。これに対して、本研究では基準を2個に限定して測量を実現する手法を提案しました。

 本研究のポイントは、教室環境を想定した点にあります。端末の存在範囲を教室内に限定し、また複数の学生が授業に出席して全員が席についていると仮定すると、ユーザの存在範囲は離散的になり、基準が2個になっても端末の測量ができるのではないかと考えました。

 小室君は全ユーザの位置を推定するアルゴリズムを考案。ns3によるシミュレーションにより提案手法の評価を行ったところ、従来手法よりも高い精度で端末位置を特定できることが分かりました。また、端末数が座席数の6割以上になると測位精度が高まることも分かりました。

 現在、アルゴリズムの詳細な記述と改善を行っているところです。今後の研究の進展に期待しています。

 

 

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