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藤間貴史君が、電子情報通信学会 ネットワークシステム研究会にて研究発表を行いました

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 2019年11月21日〜22日に神戸大学で開催された電子情報通信学会ネットワークシステム(NS)研究会において、当研究室修士2年の藤間貴史君が研究発表を行いました。

 藤間君の発表タイトルは「位置依存形P2Pネットワークにおけるマルチホップ通信の性能評価」。当研究室で実施している科研費研究課題では、自分の周辺にいるユーザを検索してP2Pを用いてコミュニケーションを行う「位置依存形P2P通信方式」を開発しています。本手法を用いることで近隣端末と直接通信をベースとしたネットワークを形成することができますが、近隣端末数が増大するとコネクション数が2乗オーダで増大し、端末負荷が増大することが指摘されています。本論文では、近隣端末とのコネクション数を削減するため、マルチホップ通信を利用する手法を提案し、接続のためのシグナリング手順を明らかにしました。

 性能評価のため、Android端末1台とPC上で動作する仮想端末30〜90台を用いて実装実験を行いました。実験の結果から、直接通信を行う範囲を小さくしてマルチホップ通信に切り替えることで、コネクション数と送信パケット数を削減できることが確認されました。

 位置依存形P2P通信は、車車間通信など広く利用される可能性があり、端末数が増加しても動作するようにスケーラビリティを担保しておく必要があります。今回の発表のように通信方式を変更して端末負荷を低減したり、既発表のようにサーバ負荷を低減したりして、全体的に動作を軽量化していくことが重要課題になっています。今後さらに分散化を進め、大規模で広域に動作する位置依存形P2P通信の実現を目指します。

 

 

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