Nguyen An Hung君がAPNOMS2020でBest Paper Awardを受賞しました！
2020年9月22日〜25日に韓国・大邱で開催された国際会議「21st Asia-Pacific Network Operations and Management Symposium (APNOMS 2020)」において、博士課程3年のNguyen An Hung君が論文発表を行うとともに、最も優れた論文4編に与えられる最優秀論文賞「Best Paper Award」を受賞しました！
発表タイトルは「Entropy-based IoT Devices Identification（エントロピーを利用したIoT機器の認識）」。本研究では、世界的に注目が集まる「モノのインターネット」（Internet of Things: IoT）において、ネットワーク機器から発せられる通信の特徴から接続されているIoTデバイスを認識する技術を開発、さまざまなネットワークの状況においても94％の識別を実現しました。IoT環境では、Webカメラやスマートスピーカーのほかに照明や電源タップなど、さまざまな機器がネットワークに接続されるようになります。Hung君の手法では、送受信される通信データをゲートウェイで監視し、IPアドレスやポート番号などの変化をエントロピーとして観測することで機器を認識するというものです。提案手法を用いることで、正常時に限らずDoS/DDoS攻撃やポートスキャンなどを受けた場合にも正しく認識できることが分かりました。
APNOMS2020では、4編の論文に最優秀論文賞が授与されました。論文査読時の評価とプレゼンテーション評価を経て、Hung君が発表した論文がこの賞に選出されました！ 閉会式（Closing Session）をオンラインで聞いていて急に名前が呼ばれたときには、驚きのあまり声を出してしまいましたが、研究内容が認められ大変うれしく光栄に思っています。
博士学位の取得に向けて論文執筆中のHung君にとって、追い風になりそうです！
Hung Nguyen-An, Thomas Silverston, Taku Yamazaki, and Takumi Miyoshi, "Entropy-based IoT Devices Identification," Asia-Pacific Network Operations and Management Symposium (APNOMS 2020), Daegu, Korea, TS4-1, 6pages, September 2020. DOI: 10.23919/APNOMS50412.2020.9236963 (The Best Paper Award)
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