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MYLabから、国際会議ICCE-TW2020にて4件の研究発表を行いました!

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 2020年9月28日〜30日に台湾桃園市で開催された国際会議「International Conference on Consumer Electronics - Taiwan(ICCE-TW2020)」において、三好研と山崎研から合計で4件の研究発表を行いました。

 4件の発表はすべて9/28にオンラインで実施されました。トップバッターは本山潤君で、タイトルは「Distributed Processing Allocation of Machine Learning in Wireless Sensor Networks(無線センサネットワークにおける機械学習の分散処理割当方式)」。ここ数年の情報通信のホットトピックであるAI・IoTに着目した研究で、機械学習の計算を無線センサネットワーク上で分散処理する際の分散方法を検討しました。提案方式を用いることで、ネットワーク内のセンサノードに処理を均等に分散することが可能になりました。

 2番手は谷口文啓君で、タイトルは「User Behavior Analysis of WPT Motivated Ad Hoc Networks(無線電力伝送に基づくアドホックネットワークにおけるユーザの行動分析)」。近年ケーブルを使わずに充電を行う無線充電が実用化されてきましたが、将来的にはもっと離れた端末への充電も実現されることになるかもしれません。本論文ではそのような無線電力伝送を想定して、アドホックネットワークに協力するかどうかのユーザ行動モデルについて調査を行いました。消費される電力を補填してくれるのであれば、アドホックネットワークに協力的に参加してくれるユーザが増加することが確認され、その関係を定式化することに成功しました。

 3番目には東京大学生産技術研究所瀬崎研究室の小野翔多君が「An Information Sharing Method Using P2P and V2V Communications in VANET(車両間通信におけるP2PとV2Vを利用した情報共有方式)」というタイトルで発表を行いました。自動運転などで注目される車両間通信ですが、アドホックネットワークのような車車間通信(V2V)は車両密度によってはネットワーク構築が困難になります。そこで、携帯電話網である移動体通信網を用いて端末間のP2P通信を実現し、P2PとV2Vの両方を使うことで車両間通信を容易に実現する手法を2つ提案しました。シミュレーションの結果、車両グループ間をP2Pで接続する手法により、高いパケット転送率と短い遅延時間を実現できることが分かりました。

 最後は三好によるプレゼンで、タイトルは「GIS Extension of Location-based P2P and Its Application()位置依存形P2PのGIS拡張とそのアプリケーション)」。3月に卒業した鎌田桃里さんの研究を代理発表したもので、ここ数年当研究室で検討している位置依存形P2P方式のピア探索を、GISデータベースを用いて拡張しました。端末間距離だけでなくGISのキーワードを用いてピアを探索することで、より細やかなピア検索とP2Pネットワーク構築を実現することができ、災害時などの情報共有をより効果的に行うことができるようになりました。

ICCE-TW2020 発表論文一覧

  1. Jun Motoyama, Rina Ooka, Takumi Miyoshi, Taku Yamazaki, and Takuya Asaka, "Distributed Processing Allocation of Machine Learning in Wireless Sensor Networks," IEEE International Conference on Consumer Electronics - Taiwan (ICCE-TW 2020), September 2020.

  2. Yoshihiro Taniguchi, Taku Yamazaki, Takumi Miyoshi, and Takuya Asaka, "User Behavior Analysis of WPT Motivated Ad Hoc Networks," IEEE International Conference on Consumer Electronics - Taiwan (ICCE-TW 2020), September 2020.

  3. Shota Ono, Fuga Kikuchi, Taku Yamazaki, Takumi Miyoshi, and Kaoru Sezaki, "An Information Sharing Method Using P2P and V2V Communications in VANET," IEEE International Conference on Consumer Electronics - Taiwan (ICCE-TW 2020), September 2020.

  4. Momori Kamata, Takeru Sugiyama, Takumi Miyoshi, and Taku Yamazaki, "GIS Extension of Location-based P2P and Its Application," IEEE International Conference on Consumer Electronics - Taiwan (ICCE-TW 2020), September 2020.


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