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MINET卒業生の片田寛志君が電子情報通信学会ネットワークシステム研究賞を受賞しました!

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 2019年9月に修士課程を修了し、現在早稲田大学大学院基幹理工学研究科博士課程2年でグローバルエディケーションセンター助手の片田寛志君が、2020年電子情報通信学会ネットワークシステム研究賞を受賞しました。同賞は2020年にネットワークシステム研究会で発表されたすべての論文の中から特に優れた発表に対して与えられる賞であり、今回は200件を超える論文の中から5件の論文が選ばれました。2021年3月4日に開催された電子情報通信学会ネットワークシステム・情報ネットワーク研究ワークショップの懇親会セッションにおいて表彰式が行われました。

 対象論文は「実装を考慮した真正粘菌モデルに基づく適応的無線マルチホップルーチング」で、2020年1月開催のネットワークシステム研究会で奨励講演として発表されたものです。この論文、若手研究奨励賞に選出された論文で、高く評価されていたのですが、再度の受賞となりました!

 本論文は、片田君が学部4年のときから継続して研究を進めている真正粘菌モジホコリカビの採餌行動を模した数式モデル「フィザルム・ソルバー」を、無線マルチホップネットワークに実装する手法について検討を行ったものです。フィザルム・ソルバーを実際のルーティングプロトコルとして実装しようとすると、分散的に動作させるという難しい課題に直面します。本論文ではその第1弾として、2ホップ、及び3ホップの小規模な無線ネットワークにおいて、フィザルムソルバーが正常に動作するような実装方法を提案し、シミュレーションによる評価を行いました。

 今後は提案手法の分散処理化を進め、より大きな無線マルチホップネットワークに適用可能なフィザルム・ソルバーの実装方法について検討を進める予定です。更なる研究の発展に期待しています!


受賞対象論文
片田寛志,山崎 託,三好 匠,嶋本 薫,田中良明,"実装を考慮した真正粘菌モデルに基づく適応的無線マルチホップルーチング(奨励講演)," 電子情報通信学会技術研究報告,Vol. 119,No. 383,NS2019-168,pp. 43-48,January 2020.
若手研究奨励賞受賞,受賞者:片田寛志
電子情報通信学会ネットワークシステム研究賞受賞論文

 

 

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