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通信網工学特論にて矢守先生の特別講義を開催しました

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 2008年6月4日(水)、私が担当している大学院講義「通信網工学特論」において、朝日大学経営学部准教授、矢守恭子先生の特別講義(第1回)を開催致しました。矢守先生は、トラヒック理論と経済理論を融合して、情報通信サービスとユーザ行動の関係を研究されている第一人者です。

 講義タイトルは、「通信ネットワークの品質評価 − QoSからQoEへ」。ネットワークにおける通信サービスの品質はQoS(Quality of Service:サービス品質)と呼ばれ、従来より多くの研究がなされてきました。QoSを決定する要素としては、パケットの遅延や通信速度などが重要視され、サービス実施の際のSLA(サービス提供者が保証する品質レベル)としてこれらの値が利用されています。
 一方、実際にネットワークを利用するユーザが感じるサービス品質は、必ずしもQoSのみで定義されるものではありません。ユーザの状態や周囲の状況、サービス受信端末などによって変化すると考えられます。具体的には、急いでいるときとそうでないとき、自宅にいるときと移動中のときのように、ネットワーク利用環境に応じて体感品質は変化するはずです。近年、このような品質尺度として、QoE(Quality of Experience:ユーザ体感品質)が国際電気通信連合電気通信標準化部門(ITU-T)によって定義され、それとともにいくつかの組織で研究が始まっています。

 講義では、QoEに焦点をあて、QoEの考え方や測定方法、いくつかの事例におけるQoE評価実験の結果について解説されました。「インターネットの接続速度を保証するようなサービスがある場合、ユーザはどれだけ余分なお金を払うか?」、「ユーザの行動が必ずしも合理的ではない場合に、価格変動が契約数にどのような影響を与えるか、またそのときのプロバイダの収益は?」など、身近な例を挙げて説明して頂きました。

 

 

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