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奥澤君が電子情報通信学会NS研究会で研究発表を行いました

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 修士課程1年の奥澤尚佳君が、2008年10月23日〜24日に関西大学(大阪府吹田市)で開催された電子情報通信学会ネットワークシステム(NS)研究会で研究発表を行いました。

 発表論文のタイトルは、「グリッドミドルウェアを利用した動的なサービス連携手法」。近年、ネットワーク上のコンピュータの余剰資源を利用するグリッドコンピューティングが注目を浴びています。現在のグリッドコンピューティングは、Webサービスを基盤として、複数のサービスを連携させることでシステムの構築が可能になっています。標準的に利用されているグリッド構築環境として「Globus Toolkit 4(GT4)」がありますが、GT4を利用して複数のサービスを安全に統合しようとすると、事前にアクセス認可などの設定を行う必要があり、かなりの手間がかかります。
 本研究では、GT4を利用して、安全なサービス連携を実現するためのフレームワークを提案しました。提案手法では、アクセス認可の設定に必要となる情報の取得とサービスの認可を自動的に行うための「サービス管理サービス」を構築しました。サービス管理サービスは、コンピュータ上で実行されているすべてのWebサービスを管理し、必要に応じてサービス間の認可設定を行います。

 提案手法を複数台のコンピュータに実装し、動作実験を行ったところ、サービス管理サービスの機能によりコンピュータ間、及びサービス間のセキュリティ設定が自動的に変更されることを確認しました。今後は複数の認証局に対応したサービス管理サービスの構築や、認可方法の開発が課題です。より汎用的なグリッドミドルウェア開発を目指して、頑張ろう!

 

 

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