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学部4年の篠崎友希君が電子情報通信学会NV研究会で研究発表を行いました。

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 学部4年の篠崎友希君が、2011年11月10日〜11日に弘前大学で開催された電子情報通信学会ネットワーク仮想化(NV)研究会で研究発表を行いました。

 篠崎君の発表タイトルは、「位置情報に基づく遅延挿入によるP2P-TVトラヒック誘導方式」。ピアツーピア(P2P)通信方式は、近年インターネットでよく利用され、通信データの多くを占めるようになってきました。最近では、映像配信にもP2P技術が利用されるようになり、欧米ではテレビ局と提携したP2P形映像配信が普及を始めています。P2Pは世界中と通信を行うことが分かっており、近傍ピアとの通信を行うようトラヒックを誘導する研究が多数報告されています。

 本論文では、P2P形映像配信アプリケーションを用いて映像を視聴したときに発生する国外からのフローに、位置情報を利用して遅延を挿入することでトラヒックの誘導を行いました。遅延挿入時間を0秒から1秒まで100ミリ秒ごとに変化させ、国別のデータ受信量を調査したところ、挿入する遅延秒数に対して日本国内からのデータ受信量が増加することを検証しました。

 今回の研究会では、同じく遅延挿入によりトラヒック誘導を行った類似の研究発表もあり、活発な議論を行うことができました。今後は、複数のアプリケーションで同様の調査を行うと共に、AS番号を基にしたトラヒック誘導を検討中で、位置情報とAS情報を組み合わせて更なる効率化を図る予定です。

 

 

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