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菊地君と水谷君が電子情報通信学会東京支部学生会研究発表会で研究発表を行いました

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 2013年3月2日に東海大学高輪キャンパスで開催された電子情報通信学会東京支部学生会研究発表会において、修士課程2年の菊地徹君と学部4年の水谷光貴君が研究発表を行いました。

 菊地君の発表タイトルは「ユーザ状態を考慮したQoE評価に基づく帯域割当方式」。従来のネットワークでは、利用者に対してサービス品質(Quality of Service: QoS)を基準として割り当てるのが一般的ですが、本研究ではこの考え方を一新し、利用者のサービス体感品質(Quality of Experience)を基準として通信帯域を割り当てます。典型的な例として、全ユーザに同一の通信帯域(同一のQoS)を割り当てるのではなく、全ユーザが同じ満足度(同一のQoE)となるように、ユーザごとに割当帯域を変えてしまおうというわけです。

news_fig 水谷君の発表タイトルは「P2PTVにおけるパケット損失制御を用いたトラヒック局在化手法」。インターネットでの映像視聴が一般化するなか、P2Pを利用した映像配信であるP2PTVが人気を集め始めました。P2Pではユーザ(ピア)同士でデータを融通しあうことでサーバ負荷を削減しますが、接続先ピアの効率的な選別が課題となっています。提案手法では、通信パケットを監視して接続先ピアがどこの国にあるかを判断し、海外に接続しにいこうとするパケットを一定確率で廃棄して通信品質を下げることで、国内ピアとの通信に誘導する手法を提案しました。

 二人とも無難に発表を行い、質疑にも的確に答えることができました。頂いたコメントをもとに、今後の研究に役立てていきましょう!

 学生会発表会は発表8分、質疑4分と非常に短く、研究の全貌を発表することができません。そのため、研究成果の一部のみを発表しています。両君とも、来週沖縄で開催予定の電子情報通信学会ネットワークシステム研究会にエントリーしていますので、そちらの論文もご参照下さい。

 

 

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