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菊地君と川嶋君がQoSワークショップでポスター賞を受賞しました!

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 報告が遅くなりましたが、2012年11月2日に東京工業大学で開催された第10回QoSワークショップ(電子情報通信学会コミュニケーションクオリティ研究会主催)において、当研究室の菊地徹君がベストポスター賞を、川嶋誉君が優秀ポスター賞を受賞し、本学Webページ、及び広報誌「芝浦」に掲載されました!

 菊地君の研究テーマは、「通信速度に対するユーザ体感品質に基づいた帯域割当方式」。一般に、携帯電話やスマートフォンでインターネットを利用する場合、利用者には通信帯域が平等に割り当てられます。しかし、同一の通信帯域が割り当てられたとしても、利用者が感じる通信品質(体感品質)は利用者の置かれている状況により異なるはず。そこで本研究では、急いでいるとかリラックスしているなどの利用者の利用状況に応じて通信帯域を割り当てる方式を提案しました。発表では、ユーザの体感品質が等しくなるように通信帯域を割り当てるというアイデアの斬新さや、プレゼンテーションなどが評価され、今回の受賞に至りました。

 一方、川嶋君の研究テーマは、「モバイル端末における通信速度評価アプリケーションの開発」。スマートフォン利用時の通信速度は時々刻々と変化するため、通信速度に対するユーザ満足度を測定することはかなり難しい問題です。そのため、携帯電話網以外のネットワーク、例えば無線LANなどを利用したり、意図的に遅延時間を挿入したりして疑似的な実験を行って測定するのが一般的です。本研究では、実際の携帯通信回線を利用して、通信速度に対するユーザ満足度を測定するためのアプリケーションを開発しました。発表では、実際にアプリケーションを開発して実験を行ったことや、発表の分かりやすさなどが評価され、今回の受賞に至りました。

 ユーザ体感品質(QoE:Quality of Experience)の研究は世界的にも注目されており、今後ビジネスへの応用を踏まえた活用方法についての研究に期待が寄せられています。三好研究室でも、他大学や企業の方々と連携しながら、QoE研究を継続していく予定です。


菊地君受賞紹介ページ

川嶋君受賞紹介ページ

写真は芝浦工業大学広報誌「芝浦」より転載

 

 

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