日本大学上田清志教授との共同研究論文がIEICE ComEXに掲載されました！
日本大学工学部情報工学科教授の上田清志先生と実施しているUAVに関連する共同研究論文が，電子情報通信学会が発行するレター論文誌Communication Express（ComEX）に2編掲載されました。
Proactive Route Construction for UAV Delivery considering Distance and Safety Using Wireless Multi-hop Network（無線マルチホップネットワークを利用した距離と安全性を考慮したドローン宅配のためのプロアクティブ経路構築手法）
（論文要旨）
スマートメータ無線デバイスを用いて，ドローン宅配における配送経路を自律的に構築する手法が検討されている．各家庭に設置されるスマートメータ用の無線ノードに，あらかじめ住宅密集地域か散在地域かを登録しておき，ドローン宅配による配送経路決定の際にできるだけ住宅密集地域を避けるような飛行経路を探索することが課題である．スマートメータネットワークではノードが移動しないことから，本論文では無線マルチホップネットワーク（MANET）の経路制御手法の一つであるOLSRをベースとした飛行経路探索手法を提案した．具体的には，ノード間の距離だけでなくノード密集度を利用して，飛行経路を選択するアルゴリズムを提案し，コンピュータシミュレーションにより提案手法の特性評価を行った．
Reactive Route Construction for UAV Delivery Considering Travel Time and Safety Using Wireless Multi-hop Network（無線マルチホップネットワークを利用した移動時間と安全性を考慮したドローン宅配のためのリアクティブ経路構築手法）
（論文要旨）
自律的ドローン宅配システムにおいて，スマートメータ無線デバイスを用いた経路構築手法が検討されている．筆者らは，無線マルチホップネットワーク（MANET）の経路制御手法の一つであるAODVをベースとして，住宅密集地を避けながら飛行経路を短縮する経路設定手法を提案している．一方で，宅配においては到着時間の保証が必要である．そこで本論文では，飛行時間と安全性の両方を考慮したドローン宅配経路構築手法を提案した．更に，ドローンどうしの衝突を避けるため，同じノードや同じリンクを使用しないノード素・リンク素な経路構築手法を提案した．これらの手法について，コンピュータシミュレーションにより特性評価を行った．
上記の論文はオープンアクセスです。J-STAGEからダウンロードできます。
Haruki Gunji, Taku Yamazaki, Ryo Yamamoto, Takumi Miyoshi, and Kiyoshi Ueda, "Proactive Route Construction for UAV Delivery considering Distance and Safety Using Wireless Multi-hop Network," IEICE Communications Express (ComEX), Article ID 2022XBL0053, Advance online publication, Released April 22, 2022. DOI: 10.1587/comex.2022XBL0053
Yuto Kokubun, Taku Yamazaki, Ryo Yamamoto, Takumi Miyoshi, and Kiyoshi Ueda, "Reactive Route Construction for UAV Delivery Considering Travel Time and Safety Using Wireless Multi-hop Network," IEICE Communications Express (ComEX), Article ID 2022XBL0054, Advance online publication, Released April 22, 2022. DOI: 10.1587/comex.2022XBL0054
2022年7月18日更新
本論文は7月1日に正式公開されました。新しい情報は以下のとおりです。
Haruki Gunji, Taku Yamazaki, Ryo Yamamoto, Takumi Miyoshi, and Kiyoshi Ueda, "Proactive Route Construction for UAV Delivery considering Distance and Safety Using Wireless Multi-hop Network," IEICE Communications Express (ComEX), Vol. 11, No. 7, pp. 411-416, July 2022. DOI: 10.1587/comex.2022XBL0053
Yuto Kokubun, Taku Yamazaki, Ryo Yamamoto, Takumi Miyoshi, and Kiyoshi Ueda, "Reactive Route Construction for UAV Delivery Considering Travel Time and Safety Using Wireless Multi-hop Network," IEICE Communications Express (ComEX), Vol. 11, No. 7, pp. 405-410, July 2022. DOI: 10.1587/comex.2022XBL0054
本論文はオープンアクセスです。J-STAGEからダウンロードできます。
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