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矢島大路君が電子情報通信学会総合大会の英語セッション奨励賞を受賞しました!

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 三好研究室に所属する国際理工学専攻修士課程1年の矢島大路君が、電子情報通信学会総合大会の英語セッション奨励賞(English Session Award)を受賞しました。同賞は、2022年3月に開催された電子情報通信学会総合大会英語セッションにおいて発表された論文の中から優れた発表に対して与えられる賞であり、今回は3名が選出されました。2022年10月5日〜7日に北海道大学で開催された電子情報通信学会ネットワークシステム研究会において、表彰式が行われました。

 対象論文は「Reducing Device Processing Cost in Federated Learning Using Distillation(連合学習における蒸留を用いたデバイス処理コスト低減)」で、矢島君が4年生のときに実施した卒業研究をまとめた英語論文です。近年、機械学習のなかでも特に深層学習(Deep Learning)と呼ばれる画像認識が注目されていますが、より正確に認識させるためにはあらかじめ非常に多くの画像を利用して学習を行う必要があります。この学習フェーズを1か所で行うのではなく、さまざまな場所で行うことで負荷分散をする手法は連合学習(Federated Learning)と呼ばれますが、連合学習でも各デバイスの計算コストが高くなることが考えられます。本論文では、蒸留(Distillation)と呼ばれる深層学習モデルを小型化する技術を利用し、各デバイスでの学習にかかる計算コストを低減する手法を提案しました。また、蒸留とその逆手順である逆蒸留を併用することで、サーバでは蒸留前の複雑な深層学習モデルを維持して学習効率を高めています。

 矢島君は、本年4月に大学院に進学して現在修士1年、本研究を継続してくれています。更なる研究の進展に期待しています。

受賞対象論文
Hiromichi Yajima, Takumi Miyoshi, Taku Yamazaki, Shota Ono, and Thomas Silverston, "Reducing Device Processing Cost in Federated Learning Using Distillation," 2022 IEICE General Conference, English Session, BS-3-2, pp. S-3 - S-4, March 2022.
The English Session Award of NS Technical Committee, IEICE

 

 

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