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インターンシップ学生のJulian C. Rill君との共同研究論文がSEATUC Journal of Science and Engineeringに掲載されました!

 2022年2月から8月までの間、当研究室に研究インターンシップで滞在していたJulian C. Rill君執筆の論文が、本学が発行する技術論文誌SEATUC Journal of Science and Engineering (SJSE) に掲載されました。
 Julian君はオランダ・Windesheim University of Applied Sciencesの学生(当時)で、最終年度の研究インターンシップとして当研究室を選んで来日、当研究室の研究課題である位置依存形P2P通信「G-LocON」のセキュリティの側面について約半年間検討を進めました。そのときの報告書をもとに技術論文として執筆、2023年春に投稿していたものが先日採録となりました。


Data Privacy and Anonymization for GDPR Compliance in Location-Based Mobility Applications: A Case Study of G-LocON(位置情報に基づいた移動アプリケーションの一般データ保護規則のためのデータプライバシーと匿名化: G-LocONにおけるケーススタディ)

(論文要旨)
モバイルアプリケーションの世界ではユーザプライバシーの保護は最優先事項であり,位置情報を利用する移動アプリケーションの増加に伴って更にその重要度は増している.本論文では,我々の研究室で開発を進めている位置情報に基づいたネットワーク構築技術である「G-LocON (Geographical location oriented network)」に焦点を当て,データ保護に関する法律,特に一般データ保護規則(GDPR)に則りデータ保護コンプライアンスを確実にする手法について検討する.セキュリティ・ハッカソンを実施してデータ保護影響評価を実施し,G-LocONのユーザ匿名化の分析を行うとともに,個人情報の処理を削減する手法を提案する.検討の結果,公平性と透明性を確保したデータ処理のため,ピアIDのランダム化と位置情報の秘匿化を初期設定とすることにより個人情報の匿名化が可能であることが分かった.また,合法性を担保するため永久ストレージなどを利用することでGDPRを遵守できることも分かった.プライバシーを十分に考慮した移動アプリケーションの構築に向けて,本研究は明確な一歩を示すことができた.


本論文はオープンアクセスです。J-STAGEからダウンロードできます。

Julian Calvin Rill, Tomoki Isoda, Hiromichi Yajima, Taku Yamazaki, and Takumi Miyoshi, "Data Privacy and Anonymization for GDPR Compliance in Location-Based Mobility Applications: A Case Study of G-LocON," SEATUC Journal of Science and Engineering, Vol. 4, No. 1, pp. 46-51, October 2023. DOI:10.34436/sjse.4.1_46

 

 

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