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2018年度より情報通信基礎の授業内容を変更します

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 ●情報通信基礎のこれまで

 2003年度より1年後期専門科目「情報通信基礎」を担当しています.2011年度までは選択科目でしたが,2012年度より必修科目になり,電子情報システム学科の全学生が必ず習得しなければならない科目として,事実上の「最初の専門必修科目」の一つとなりました.また,2007年度から2011年度の5年間は,マレーシアでの日本語教育プログラム「JADプログラム」の必修科目として,日本と同一内容での講義提供を行いました.

 授業内容は,通信理論の基礎(ハフマン符号,巡回符号),伝送理論の基礎,変調・多重化技術の基礎(AM,FM,PCM,ディジタル伝送),インターネット技術の基礎を含んでおり,1年次に学ぶべき情報通信技術の基礎を広く含むものでした.

 2006〜2017年度の成績推移を右図に示します(拡大図はこちら).選択科目であった時期は,学生の単位取得意欲もあまり高くなく,履修者の約半分が不合格となり,再履就者を含めると200人を超える履修者を抱えていましたが,2011年度以降は単位取得率が高まり,ここ数年は90%前後で推移していました.これは,当科目の必修化に合わせて授業時間内に小テストを実施するようになり,期末:小テスト=60:40による成績評価に変更したことが大きいと考えられます.試験の難易度はほとんど変えていないことから,小テストの実施により学生自身の積極的な学修機会が増加し,それに伴って期末試験の成績も向上したと考えています.

 ●情報通信基礎のこれから

 昨今,大学教育の実質化が叫ばれるようになり,それに伴ってアクティブラーニングの充実,履修科目数の制限などを行わざるを得ない状況となり,ネットワーク分野の科目群もカリキュラムの再構築を行うことになりました.「情報通信基礎」は,2年次以降に学ぶ「情報理論」「コミュニケーションシステム」「インターネット基礎」の授業内容と重複する部分がほとんどであることから,当該科目の授業内容を大きく変更することになりました.具体的には,

 情報通信基礎 → インターネット技術を中心に学ぶ科目
 インターネット基礎 → Webアプリケーションを中心に学ぶ科目


の変更を行うことになりました.これは,実質的に情報通信基礎を廃止し,インターネット基礎を必修科目に設定として1年後期に移動することを意味しています.スマートフォンの普及でインターネット技術は事実上の生活インフラとなっていますので,当科目の必修化は必然であると考えます.また,インターネットの基礎を学んだ次の科目として,Webアプリケーションやそのセキュリティ技術を学ぶ科目を新たな選択科目として導入します.

 本来であれば科目名も併せて変更する必要がありますが,さまざまな周辺環境のためまずは授業内容の変更に留めています.近い将来,授業内容に合った科目名への変更を行う予定です.

 

 

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