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山本君が第第14回APCC2008で研究発表を行いました

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 修士課程2年の山本嶺君が、2008年10月14日〜16日に秋葉原コンベンションセンター(千代田区外神田)で開催された国際会議14th Asia-Pacific Conference on Communications (APCC2008)で研究発表を行いました。APCCは、アジア太平洋地区を中心に1995年から毎年開催されている情報通信に関する国際会議で、今年で14回目を向かえます。今年度は29カ国から354件の論文投稿があり、採択率は57.34%でした。

 発表論文のタイトルは、「Distributed Retransmission Method Using Neighbor Terminals for Ad Hoc Networks(アドホックネットワークにおける近傍端末を利用した分散再送方式)」。無線端末のみでネットワークを構築するアドホックネットワークは、基地局やベースステーションを必要としないため、ネットワークの構築が簡単である半面、無線環境により通信性能が変動しやすいという問題があります。アドホックネットワークにおいて現在主流となっている伝送方式は経路構築型と呼ばれ、送信端末と受信端末の間でデータの通り道(経路)を構築してからデータ送信を始めます。この方式を利用する場合、通信中に無線環境が悪化して通信できなくなると、再度送信端末と受信端末の間で経路を探す必要があります。経路再探索には時間がかかり、データ送信遅延が増かするという問題があります。

 山本君はこの問題に4年生のころから取り組んでおり、通信経路の周辺にある他のノードが協力し合ってデータの再送を行う方式を提案しました。通常、通信経路に選ばれなかった端末はそのデータ通信には関与しませんが、無線電波を使って通信をしているため、経路の近傍にある端末もデータを洩れ聞く(overhear)ことができます。そこで、この特徴を利用し、通信の途切れを察知した近傍端末が通信経路上の端末を装ってデータの再送をすることで、何事もなかったかのようにデータ送信を続ける方法を考案しました。本手法によって、経路再構築を行うことなく再送を実現することができ、従来手法に比べて通信遅延の短縮、スループットの向上を達成しました。

 現在、山本君の研究は後輩達に引き継がれ、本方式を更に向上した手法の考案も進んでいます。博士課程への進学を検討中の山本君、今後の更なる研究に期待しています!!

 

 

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