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Nguyen Huu Phat君とOlivier Fourmaux先生がWTC2012で研究発表を行いました

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 2011年3月5日〜6日に宮崎シーガイアリゾートで開催された国際会議「World Telecommunications Congress (WTC2012)」において、博士課程3年のNguyen Huu Phat君がポスター発表を行いました。

 Phat君の発表タイトルは、「Low-Complexity Distributed Encoding Scheme for Low-Density Parity-Check Codes in Wireless Sensor Networks(無線センサネットワークにおけるLDPC符号を用いた低複雑性分散符号化方式)」。無線センサネットワーク(WSN)では、センサに搭載される電池容量が小さいため、通信時の消費電力を抑えることが課題。そのためには、通信中に発生するエラーをできるだけ簡単な方法で回避する必要があります。本発表では、誤り訂正符号の一つである低密度パリティチェック符号(LDPC符号)を取り上げ、符号化処理を複数のセンサに分担させることで消費電力の分散化を行う手法を提案し、シミュレーションにより有効性を明らかにしました。

 今回の国際会議では、口頭発表ではなくポスター発表になってしまいましたが、実はポスター発表の方が参加者との議論が進みます。ポスター発表に割り当てられた時間は2時間と長く、コーヒーを飲みながらゆっくりと質疑応答をされる参加者が多く見られました。


news_fig WTC2012には、共同研究を実施しているピエール&マリ・キュリー大学(UPMC Sorbonne Universities)のOlivier Fourmaux准教授も来日。「Network Impact of P2P-TV Zapping(P2P-TVにおけるザッピングがネットワークに与える影響)」というタイトルでポスター発表を実施しました。

 本研究は、今年度より精力的に研究を開始している「P2Pトラヒック制御」の一環で行われたもの。P2Pで動画配信を実施するP2P-TVサービスにおいて、チャネルをガチャガチャと切り替える「ザッピング動作」を行った場合にどのようなトラヒックが発生し、ネットワークにどのような影響を与えるかを分析しました。

 昨年7月には、当研究室の中村優子さんが類似の研究発表を実施していますが、今後はP2P-TVアプリケーションによる違いや地域差について調査を行う必要があるでしょう。

 

 

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