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ICETC2020において大岡里奈さんがBest Short Paper Awardを、細沼恵里さんがStudent Presentation Awardを受賞しました!

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 2020年12月2〜4日に開催された電子情報通信学会主催の国際会議「International Conference on Emerging Technologies for Communications (ICETC 2020)」において、MYLab所属の大岡里奈さん(三好研)と細沼恵里さん(山崎研)の2名が受賞しました! ICETCは今年新設された新しい国際会議で、今回が第1回です。

 大岡さんが受賞したのは最優秀ショートペーパー賞「Best Short Paper Award」。120件を超えるショートペーパーの中からわずか5編のみに与えられました。大岡さんの研究は、これまでもジャーナル論文に採録になったり、シンポジウムで優秀ポスター賞を受賞するなど高く評価されていますが、今回の国際会議で2度目の受賞となりました。
 発表タイトルは「Validating Unit Traffic Extraction Method with Another P2PTV Application(異なるP2PTVアプリケーションを用いた単位トラヒック抽出手法の検証)」。P2P通信方式を使用した動画配信サービス「P2PTV」において通信トラヒックの特性を分析するための単位トラヒック抽出手法を提案していますが、これまでの検討ではPPStreamと呼ばれるアプリケーションのみを使った検証でした。今回発表した論文では、提案手法を別のP2PTVアプリケーションであるPPTVに適用し、単位トラヒックの抽出を試みました。実験結果から、これまでと類似した単位トラヒックの抽出に成功しました。

 一方、細沼さんが受賞したのは、学生発表賞「Student Presentation Award」。ICETC2020で発表した学生の中から26名が選出されました。細沼さんの発表タイトルは「Handling Asymmetric Links in Backoff-based Opportunistic Routing(転送待機時間に基づくOpportunistic Routingにおける非対称リンクへの対処)」。端末同士が直接無線通信を行ってバケツリレー式に通信を行うアドホックネットワークでは、データを正しく宛先に届けるための経路制御が必要です。経路を決めずに確率的に転送を繰り返す「Opportunistic Routing (OR)」では、通信可能距離の違いから生じる片方向のリンク(非対称リンク)があると正しくパケットを中継することができません。本論文では、リンクの対称性を確認しながらデータ転送を行う手法を提案し、シミュレーションによりその効果を検証しました。その結果、提案手法を用いることで、非対称リンクが存在する環境でも少ない送信パケット数で高い伝送成功率を達成しました。

 1つの国際会議で複数の学生が賞を受賞することとなり、非常にうれしく思います。大岡さんは修士2年ですので、これまでの成果をまとめてすばらしい修士論文を執筆してくれることと期待しています。細沼さんは現在修士1年、今回の成果とともに更なる高みを目指してがんばっていきましょう!

受賞論文
Rina Ooka, Takumi Miyoshi, Taku Yamazaki, and Thomas Silverston, "Validating Unit Traffic Extraction Method with Another P2PTV Application," International Conference on Emerging Technologies for Communications (ICETC 2020), Virtual Conference, Paper No. N2-2, 1 page, December 2020. (Best Short Paper Award)

Eri Hosonuma, Taku Yamazaki, Takumi Miyoshi, Ryo Yamamoto, and Thomas Silverston, "Handling Asymmetric Links in Backoff-based Opportunistic Routing," International Conference on Emerging Technologies for Communications (ICETC 2020), Virtual Conference, Paper No. H2-5, 1 page, December 2020. (Student Presentation Award, Awardee: Eri Hosonuma)

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